「安全基地」って何?自分で自分のこころを守る

安全基地

こんにちは、ねこぽん(@nekoneko_azarak)です。

「安全基地」という言葉、ご存知ですか。なかなか普段聞き慣れない言葉かと思います。私は自分がアダルトチルドレン(AC)だと知る過程でこの言葉に出会い、それまで訳も分からず漠然と抱えていた「生きづらさ」の鍵を見つけることができました。
しかし一方で、大人になってから安全基地をつくることの難しさも実感しています。

今回はアダルトチルドレンや家庭の問題に日々悩んでいる方に向けて、私が経験したことを踏まえながら

  • 安全基地ってなに?
  • なぜ安全基地が大事なのか
  • 大人になってから安全基地を作るために必要なこと

をお伝えしようと思います。

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安全基地とは?

アメリカ合衆国の心理学者 メアリー・エインスワースが作った言葉です。

子供は親との信頼関係によって育まれる『心の安全基地』の存在によって外の世界を探索でき、戻ってきたときには喜んで迎えられると確信することで帰還することができる

wikipedia「安全基地」

子供は成長する過程で、外の世界へ踏み出し傷ついたり失敗したりといった経験をします。
その時に傷つきすぎないように、守ってあげる存在・助けてくれる存在が「親」です。
親に守られることで子供は親に対し絆や愛着を持つようになります。安心感が生まれるんですね。

「失敗しても安心して戻ってこられる場所」があることで、子供は外の世界にチャレンジできます。

ちょっと失敗したら戻って、ちょっと不安になったら戻って…を繰り返すことで子供は自尊心を育んでいき外の世界に積極的に関わっていけるようになり、次第に親がいなくてもチャレンジ出来るようになる→自立出来るわけです。

こころの安全基地を作れなかった場合

しかし家庭に何らかの問題があって「子供が親から充分な安心を得られない=安全基地を作れない」場合、子供は自尊心が育たず、極端に失敗を恐れたり、傷つくことを恐れて自分の意見や感情を出さなくなったり、逆に愛着に飢えて破壊的な行動をとったり、他者との関係性をうまく作れなかったりします。
自分がこれ以上傷つかないようにするための、子供なりの防衛手段なんだと思います。

私も残念ながら安全基地が築けるような家庭環境ではありませんでした。

子供の頃、対人関係で傷ついたり、自信を失いそうになったとき、「あなたはあなたのままでいいんだよ」「ここにいても大丈夫だよ」「見守ってるよ」と心から守ってくれる大人がいなかったため、自分の感情は自分で守るしかなく、親に甘えることができませんでした。
外の世界でチャレンジすることが億劫になり、変化を極力抑えて傷つかないように生きてきたように思えます。

感情を押し殺し、歪んだ防衛手段を身につけ大人になっていきました。

安全基地が無い大人はどういう心理になるのか?(私の場合)

人を信用するのが怖い

見てくれは立派な大人なので社会的には何とか生活出来ていますが、安全基地がないと、人への愛着が希薄なので、基本的に自分以外は信用できない不穏な世界でした。本音で話をしたり、自分の素性を見せるといったことがなかなか出来ません。

そんなことだと大人の世界で生きていけないことはわかっているので、もちろん表向きは社交的に振る舞います。でも中身は小学校低学年あたりの不安定な自尊心で止まっているので、少しでも自分のことがわかってもらえない・この人は信用できないかも…と判断すると速攻で心のシャッターを閉めてしまいます。

自分もなんとなく信用できない

子供の頃から自分らしく過ごすことができなかったため、自分の感情のままに生きるという感覚がいまいちわかりません。
自分らしく、自分の感情のままに生きていると、親から怒鳴られたり、否定されたりする。そんな環境で生きていかねばならなかったので、常に自分の感情よりも周りの大人の顔色を優先する癖がついていました。

で、感情を押し殺すことに慣れていくうち、自分は何を感じているのかよくわからなくなってくるんですね。
自分が考えていること、感じたことも「これでいいのか?」と自信が持てず、他人の意見に左右されてしまいがちです。

経験が圧倒的に少ない

また、私は同世代の人たちと比べて経験や人脈が圧倒的に少ないです。

例えば旅行やレジャーに行く発想もなかったですし、友達と遊びに行くというのも少ないと思います(友達自体も少ないですし…)

新しい経験を面倒くさいと感じ、変化を嫌っていたので、同じような店に行って同じような食べ物を食べ、毎日同じような生活を送る。嫌なことが起きた時はうずくまりひたすら我慢する…というような生活を送っていました。

大人になってから安全基地は作れるのか

安全基地をつくれなかった人向けの読み物を読むと、

  • 心理的に強い絆を持てる存在を作る
  • 自分の言葉を受け入れてくれる人を探す

といったことが解決の糸口だと書かれてある印象なんですが、

それが出来たら苦労せんわ。

大人になってからそんな存在を探すのは相当難しいですよね。
そもそも他人との関係性が上手く築けないからこんな辛いことになっているのに、「強い絆を作れる人を見つけなさい」と言われても無理ゲーです。

じゃあ自分で安全基地を作るしかない

本来なら親から与えられるはずの安全基地が貰えなかったという逆境で育ち大人になった我々は、自分で頑張って安全基地をつくって、自分で生きやすく世界を変えていくしかないのです。

正直、私はこの考えを受け入れるのに数十年かかってしまいました。
なぜこんな回り道をしなければならないのか。なぜ私の家は安全な場所でなかったんだろうかと、悔しさに囚われてばかりいました。

しかし、子供の頃と違って、大人になった分、自分の意思で行きたいところに行く範囲は広くなっているはずだし、立ち止まれたり、逃げようと思ったら逃げられる。
今のままだとずっと同じ場所に立ち尽くしたまま歳だけとって、ますます自信をなくしてしまい、ますます自分はダメだと塞ぎ込んでしまう。
力が無く周りの大人たちに支配されるばかりだった子供の頃と違って、自分で出来ることはあるんじゃないかと思うようにしました。

自分で安全基地を作るために必要なこと

私も現在進行形で安全基地を模索している最中なのですが、行き着く先はこれなんじゃないかなと思うのが、

  • たくさんの経験をする

これです。
経験をすればするほど、世の中の多様性に気付かされます。

私はこれまでの人生、新しい経験をすることにとても怯え、億劫になっていました。そして極力人との関わりも避けて来ました。若いうちはそれでもなんとかやれてて、困難もなんとなく乗り越えられていたんですね。

今まで数少ない経験の引き出しから一生懸命生き抜く術をやりくりしてきたけれど、歳をとるにつれお金の問題、健康の問題、職場の問題など、いろんな環境が少しずつ変わって困難度が増して来ると、いままでやってきた手段じゃ通用しなくなって、しんどくなってきたんです。

このままじゃきっと限界が来て、自分の心は壊れてしまうと感じました。

ゲームでも、最初の方は楽々こなせても、ステージを進めていくと難しくなってくるじゃないですか。
同じやり方をしていてもいつまでたってもクリアできなくて、新しい技を覚えたり、他の人のテクニックを真似したりしてみて、自分の引き出しを増やして挑戦すると、なんとか次の面もクリアできる。

人生もこれと一緒なんじゃないかと思うんですよ。

引き出しがなさすぎて、ちょっとした困難でも追い詰められてすぐ八方塞がりになっていたことが、経験の引き出しを増やすことで新しい解決策や生き抜く術を思いつくようになる。
「まあなんとかなるかな」と余裕が生まれたりもします。

新しい本を読んだり、いつもと違うカフェに行ったり、一人でふらっと違う土地に出かけてみたり、はじめは自分が入りやすい入り口からでいいと思うんです。
新しい経験をひとつでも増やすことが、安全基地を作るために必要で大事なことです。

歳を取れば取るほど、リスクを恐れ新しい経験が億劫になっていきます。
いくつになってからでも安全基地は自分で作れると思っているのですが、特に早ければ早いほど、人生の挽回も早くなると思います。

最後に

自分で安全基地を作るのは大変パワーの要る作業ですし、平坦な道のりではないです。
私も気持ちが落ちるときはしょっちゅうあります。

しかし、ただただ生きづらくて毎日苦しいだけの生活から、ちょっと考え方を工夫して「昨日より少しは生きやすいかもしれない」と毎日積み重ねていくと、その積み重ねが自信になって、心のプロテクターが少しずつ厚みを増してきます。

少なくとも私は、毒親との関わりで毎日悩んでいたあの頃よりかは、気持ちにすこーし余裕ができて、自分のこれからのことを考えられるようになりました。

安全基地を作ることは私自身の人生の課題だと思っています。
これからも、このブログやTwitterで自分なりの安全基地の作り方を模索していきたいと思います。

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安全基地のつくりかた
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