《レビュー》「縁距離な夫婦〜躁うつといわれた嫁との20年日記〜」のんた丸孝 著

毒親・アダルトチルドレン

毒親・アダルトチルドレン関連の本は今までいくつか読んでいるのですが、
アダルトチルドレンな人とそうじゃない人の関係性を描いた本、しかも漫画、しかもそうじゃない人目線(そうである目線の感覚は、自分で痛いほどわかっているので)で、という条件増し増しの中、ちょっと興味深いなというものがあったので紹介します。

「縁距離な夫婦〜躁うつといわれた嫁との20年日記〜」のんた丸孝

「縁距離な夫婦〜躁うつといわれた嫁との20年日記〜」
漫画家の のんた丸孝さんが、複雑な家庭環境で過ごした奥様と結婚し、20年の間に起こったさまざまな出来事を通じて自分たちの夫婦スタイルを築いていく過程を描いた作品です。

タイトルにもあるように、奥様は病院で躁鬱(双極性障害)の疑いと診断されますが、はっきりした感じではありません。
私感ですが、多分違うような気がします。
躁鬱の対処法が載っているわけではないですし、むしろ奥様は医者からもらったお薬を勝手に捨てちゃったりしてるので💦躁鬱の解決を期待して買う本では正直無いなと思います。

本を読む限り、奥様は機能不全家族・毒親の元で育ったアダルトチルドレンだと思われます。

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すごく印象的なシーンがあります。

奥様が中学2年の頃、「家に帰りたい」という言葉を自宅の自分の部屋で呟くのです。

家に居場所の無い悲しさがこの言葉にすべて表れていて、胸が押しつぶされそうになりました。私も似たような経験をしているので、本を読んでいるとどうしても奥様に感情移入してしまいます。

自分を必要以上に追い込んでしまうところ。
何も出来ない自分に焦り、許せないところ。
自分の感情が自分でもよくわからないところ。

「ありのままの自分でも良いんだ」と受け入れられる安全基地がつくれないまま大人になり、生きづらさを抱えながら毎日を過ごす姿に共感するものがありました。

のんた丸さんも、初めはそんな奥様を張り切って理解しようとするのですが、奥様の思考の闇に引きずり込まれ滅入ってしまったり、仕事の多忙から投げやりな態度になったりとかなり生々しいです。
ドラマにありそうな「一緒に困難に立ち向かう良き理解者✨」みたいなことでは必ずしもありません。

しかし、
・妻から見た夫の姿
・夫から見た妻の姿
を出来るだけ平等に俯瞰で描写していて、アダルトチルドレンの思考回路と、パートナー側の思考回路の双方が客観的にわかって、両方の立場の気持ちを想像できる作品だなと思いました。

めでたしめでたしではない、長い道のり

不健全な家庭環境のせいで定着してしまった奥様の「考え方の歪み」を、ようやく夫婦で向き合えるステージに立ったんだな、というところで話は終わります。
具体的な治療法や、晴れやかな終わりがあるわけではありませんので、活路を見出したい人には物足りないかもしれません。
しかし、夫婦互いに悩んでぶつかってきた20年の描写は、パートナーとの接し方・考え方で参考になる部分があるんじゃないかなと思います。

もし面白そうだなと思ったら、ぜひ読んでみてください。

縁距離な夫婦 躁うつといわれた嫁との20年日記 (朝日コミックス)
夫婦をつなげたのは“別居”という選択だった──。心に傷を負い日常生活に支障&...
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